さて、私も追撃しますかいの。
閃と同時に登場したGENTOSの新型機のひとつ、CREE XR-Eを2AAで駆動する懐中電灯です。閃が照射角調節機構付きのコリメーターであるのに対しこちらはOPリフレクター、同じCREEで光学系の異なる2シリーズを立てるあたりサンジェルマンは自信があるのか無いのか!?電源不相応のブッといボディーチューブと「タクティカルスイッチ」と称するこれ見よがしのテールキャップとスイッチタクティカルと言えば聞こえはイイが、要はOHMスタミナライトのアレです、大袈裟な。回転がやたらシブく、またウンと緩めないとロックアウトが利かない。そのうえ間欠点灯は自称タクティカルでない閃でも出来る、ときている。ランヤード・リング無しが目を惹きます。全長162mm、
ヘッド径(ローレット部)32.2mmΦ、ボディー径というか対面距離22.0/22.8mm、テールキャップ径(ローレット部)27.8mmΦ、重量124g(電池込、ストラップ別、いずれも実測)。ポリマー樹脂製ボディーよく滑るにはアルミのライナーが入っており「本来この細さで出来るのに」。
CREE特有のダークリングが全くと言っていい程気にならない、きれいなパターンです。周囲の薄明かりが真円にならないのはヘッドのクイルによるもの丁寧に角を丸めたクイルとはこれ如何に、45°(公称値)は確かに広角と言えますが、L2D初期型(画像右・Turbo Mode)とは比べてみれば、くらいの差でしかありません。
FenixのTurbo Modeは「長時間連続照射はするな」との注意書きがあるのはご存知の通り。ソレと遜色ない明るさを出す本機のキャニスターはポリマー樹脂に囲まれており、直接外気に触れるところがありません、ダイジョーブナノカ?例えばこうするとか

いつもどおりハンドルバー(画像左)と前輪ハブ軸(同右)から照らしてみました。周辺光が広角で安心感があります。Fenixよりリフレクターが大きい分そこそこ飛んでくれますが、自転車で使うにはSPOTが小さいかな。ハブ軸からですとどこを照らしているのかはっきりしないきらいがありました。斜前方からの被視認性はスムースリフの懐中電灯よりはマシかな?といったレベル、点灯/消灯にプッシュスイッチが使えないのは非常に不便です。
ポリマー樹脂はすり傷が目立ちにくく、職場のラフな使用条件に向いていることから「これならどうだ?」とヘッドについているローレットの出っぱりを1つおきにナイフで削り、アンチロール化を試みました。結果は…少しでも傾いたところでは「トコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコ」と小気味よい16ビートを奏でた後、床へ落っこちて
いきました、ちっとも変わってないじゃん。テールキャップと同じローレットがヘッドにも付いていれば職場に置いとけるワゴンの上で転がらないことが大事のに、非常に惜しい!もはやINOVA RADIANTしかないのか!?
リフの特性自体は自転車通勤や病棟内巡視に向いているものの閃よりもややセン練度に欠ける作りが気になりました。
…
去る5日夕方、落雷
により当院を含む周辺地域が約1時間に渡り停電しました、こんなに長いのは入職以来初めてです。雨が少なく雷が多い、10年前の武蔵野を思い出します…なんて郷愁にひたっている場合じゃない!おりしも患者様の夕飯時、病室真っ暗、パソコンは落ちる、自動水栓にエレベーター、徘徊防止電磁ロックまで止まるetc.とにかく視界の確保が第一でした。この期に及んで部署のBF-792がブッ壊れていることが発覚!「alaris540、お前のいつものヤツ持って来い」。左手はFenix3本で天井射ち、EOSで食膳を照らしながら光軸は真下食事介助、夜勤にも手持ちの懐中電灯を渡し、階下の食堂に降りていた「何がなんでもそこを使え」と理事長がウルサイのだ患者様はリハビリ課と事務局が車椅子ごと階段を担ぎ上げてくれ、私は搬送・移乗・食膳片付けまで手伝いました、早番だったけど実はこういった緊急出動、結構好きです。19時頃、夜勤がオムツ交換にまわる直前に復旧、大事に至らずホッ。非常時に限らず両手を使う仕事ではやはりヘッ電が活きます…とまァ、個人的趣味に限らず職場でも明るく、且つ気軽に使えるライトをいつも物色しているわけですよ。
今回は院内に職員が多く残っている時間帯でしたので人海戦術で対処できましたが、これが1時間あとに起きたとしたらどうなっていたことやら!?非常用電源で病室が照らせない、自家発電機を回すエンジンの燃料が約1時間!しか持たない、「なんちゃって徘徊病棟」である私の部署は不穏になった認知症患者様が外へ出放題…等々、脆弱性を通り越して欠陥そのもの、そこここで「電気がなければただのサル!電気グルーヴ『俺のカラダの筋肉はどれをとっても機械だぜ』より」が露呈したのでありました、トホホ。
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