LED LENSER T7
Hokus Focusの後継機、ってことでいいのかな?LENSERもやっとCREE投入です。全長136mm(最短・スイッチ込)、ヘッド径37mmΦ、ボディー径29.5mmΦ4セルであることを考えればかなり絞っている、重量201.5g(付属アルカリ電池込・ランヤード別)。電源は4AAA、自転車用でないLED懐中電灯では比較的珍しいと思います。予備の電池が付属しているのもいつもどおりでサービス満点!その電池のパッケージが3・1になっているのが面白かったです。
照射角調節機構はHokus Focusの回転式から伸ばしてSPOT、縮めてWIDEの直進式に改められました。指2本で動かすにはシブいのですがポケットやホルスターの中で不用意に動いてしまう可能性がありますのでスカスカには出来ないことでしょう。ヘッドの溝は
突切りバイト?でつけた1本だけヘッドの分割ラインでした。ココからコリメーター(レンズセル)が外せます。ネジ切りバイトで数本つけてくれると指のかかりが良くなるのになァ。したがってSPOT側へはヘッドの段滑るコーナーRが悩ましい…に指2本をかけて伸ばし、WIDE側へはヘッド先端に親指を引っ掛けて縮めるこのやり方だといっぺん持つ位置を変えなくてはならないので純粋に1アクションにはならない。結構メンドウだと比較的少ない力で操作できます。ボディーのアヤ目ローレットも「スジ残してあるだけ」で滑ります。
電池ホルダーは御馴染みのドラム式ですが、スイッチ一体型で且つテールキャップにネジこまれているのは他では見られないものです。なおボディーはCセルLi-ionが追加工なしで入ることから、森のプーさん様はどうやってホルダーを改造するか考えてましたよホルダーは3ピース構成で簡単に分解できる。
スイッチは2ステージ式、3段階の調光機能を有します。ボタンを押し切るたびにLo→Hi→OFF、ボタン半押しでBoostにすることが出来ます。Lo・Hiからボタンを押し込む途中で光が一瞬消えてからBoostに入るのはちょっと…。4セルと言っても容量の少ない単4ですので、半押しを多用することで「普段Lo・時々Boost」といった使い方になるのでしょうか鍾乳洞ではLoだとあまりにも暗いのでずっとHiに入れていた。HiとBoostとの照度差が小さいことから、Boostも全くと言っていいほど使わなかった。あとD14よりも重量感が気になった。
Vフォーカスの発売から2年、ようやく欠点を修正してきましたね。画像は左から最SPOT、ダークスポットが目立たないギリギリ、最WIDE、いずれもHiです。最SPOTではLEDやレンズに起因する照射ムラが目立ちます。ダークスポットが発生するまでの調節範囲はHokus Focusの微調整から「微」が取れました。LEDの芯ズレが無ければもう少し広げられる筈。遠方ほどダークスポットが発生しやすく、最SPOTからいじれる範囲が狭くなる傾向あり最WIDE、コレは虚を突かれたと申しましょうか、ダークスポットが目一杯大きくなった、ムーンパターンの強化版といった感じで辺りを均一に画像では鯉のぼりの目玉みたいなダークスポットが判り難い照らします。これはこれで使い道があるかな、と。なおブラケットは無印CREE用を使いました。
「どのくらい飛ぶか」と思い、現実的セッティングではありませんが目一杯光軸を遠くしてみました。カタログには178m(Hi・最SPOT時)とありましたが、見た目100m辺りで光束がスポンと切れ、飛びきっていない感じがしました。コリメーター集光としてはかなり以上にイケテいるのですが。他人にオープンプラネタリウムよろしく星の説明をするときはD14より本機のほうがベターですね、あっちはヘッド外周の漏光がヤカマシイので。やっぱ4Dのガタコンかなァ
屋内や庭先ではその大きさ・重さが気になりますが、照射自体は遊べるライトです。Hokus Focusをお持ちの方は手にとってみることをお勧めします、改良のほどが実感できますよ。
| 固定リンク
「【続】闇夜を照らすライト」カテゴリの記事
- Fenix HP25R(2021.04.28)
- 「今更ながらの」CYCLE MODE international 2019見てある記(2019.12.22)
- GENTOS Explorer EX-777XP(2019.10.14)
- 旭電機化成 SMILE KIDS 白い光のあかりちゃん耳かき AMK-102(2018.06.03)
コメント
詳細レポお疲れ様ですm(_ _)m
Hokus Focusすら持ってないんですが、読ませて頂いた限り、なんか、私にはパターンも操作もタイトなカンジかな?と、思いました(^^)
投稿: 川端 | 2008年5月30日 (金) 16:56
あやしげさんやHATTAさんとこのレビューと合わせて、このライディングビューは大変参考になります。
スポットの強力さはもうお墨付きって感じですがワイド端も徒歩や屋内ではなかなか良さそうに見えますね。パターン的にはD14もバランス良さ気でしたが・・やっぱりあの穴って光るのね。
投稿: monozof | 2008年5月30日 (金) 17:26
コメント有難う御座います。
>タイトなカンジ
です。ダークスポットを出さずに照射角調整をするとなりますとNational/Panasonicのようなプロジェクター・レンズを持ってくることになるのでしょうか。
>徒歩や屋内
ハイ、結構面白いです。^^
>あの穴って光るのね
先程D14をUPしました。画像で雰囲気は伝わることと思います。
投稿: alaris540 | 2008年5月31日 (土) 02:04
非常に参考になりました。
ありがとうございます。
コレ買おうと思ってたのですが、危なかったです。いうほど明るくないんですね。
おまけにいちいちブースとしてうざいと・・・。
投稿: 通りすがり | 2008年7月17日 (木) 22:58
本記事UP以来アクセスが増えており、関心の高さが窺えます。
LENSERで使っているコリメーターはどちらかといえば中心照度重視の傾向があり、タイトなパターンが特に屋外で感覚的明るさに結びつかないように感じられます。ただし本機は4セルのせいかアルカリ使用機としては瞬発力があり、閃 SG-300のようなカネ返せ!感はないと思います。
>うざい
本機の使用で鬱陶しいのは電源を切るのにストロークの大きいスイッチを2回押すことでしょう。本当に必要なポイントだけを半押しで照らす、といった使い方であればあのBoostも活きるのでしょうが…難しい状況下ほど操作の単純なモノが役に立ちます。
あとボタンを押す指にランヤード・リングが引っかかりやすいのは勘弁して欲しいところです。
投稿: alaris540 | 2008年7月18日 (金) 00:31