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2008年3月16日 (日)

システム160生産終了

どんな趣味でも「コレを持っていれば殿様だった」というモノがあることと思います…本記事はそんなお話

星に興味を持って以来アンチ・タカハシを標榜してきたつもりの私でも実績は認めねばなりません30年だなんて奇跡そのもの、まるでB-52です。

Mini_sd_154望遠鏡架台の歴史はクロックワークの発達史でもあります。手動用赤道儀に後からモーターをくっつけたデザインでコンピューター制御(フル電動化)に対応させるのは無理があると思いきや、そのオールドファッションがその時々の状況にケッコウ柔軟に対処できてしまった、ということ?まァそれはともかく、長きに渡ってユーザーの支持を得ることが出来たのは何と言ってもその大きさと強度。かつてアマチュアの無茶な使い方に耐えらえた赤道儀はほかにありませんでしたから。同クラスでも作りがずっと繊細な某機で同じことは出来ない値段も手ごろでしたし。精度は…恒星時追尾に関してはギアのバックラッシュ調整如何によるところも無視できず、もとよりジェット気流の真下にある日本列島でピリオディック・モーションが問われる夜は年に何日あることやら?

近年、特にEM-400・500が登場して以降は「まだ作ってたのかよ」との思いを禁じ得ませんでしたが、それ自体、赤道儀架台に求められる要素が昔も今もちっとも変わっていないことの証左と言えましょう。

画像は1991年7月発行の高橋製作所カタログより。極軸体および赤緯体の末端へこれ見よがしに後付けされたロータリー・エンコーダーは「ブツケたらどうしよう」。この「ステッピング・モーター+エンコーダー」のクローズド・ループ制御による天体導入支援が当時の主流でした。DCサーボモーターによるオープン・ループ制御が使われだすちょっと前のこと…本機が「NJP」となったのは赤緯軸の回転をエンコーダーが拾えるよう、シャフトが赤緯体内を全通する改修を施されてからではなかったかと記憶しております、間違ってたらゴメンナサイ。

追記:先日刊行されたアストロアーツ「星ナビ」6月号では追悼座談会なるものが掲載されていました。思いを語るのは大いに結構ですが、死んだわけじゃないのに。

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コメント

システム160が発売された当初は16cmの架台に、こんな頑丈なものはいらないんじゃないの?と思ってました。
時が経って、適当な架台はと探したところ、NJPなるものに行き着きました。
なんだ、昔(今は何年で一昔でしょうか?)見たあれじゃないか。
さくっと36回ローンで買いました。(長っ!)
それまでは小型の赤道儀しか知らないので、クランプレスでも十分じゃないかと思うホールド感。
寄りかかっても不安を感じない安定感と、オドロキの連続でした。
なるほど支持されるわけですね。
デザインは無骨ですがとても気に入っています。
購入できて良かった。

投稿: azu | 2008年3月17日 (月) 12:37

一部のカスタムオーダーを除けば、同クラスで真に本機を超えたモノは無いと思います…B-52はデカい・ドン臭い・たくさん積める・長く使われている、の意で引き合いに出しました。

JPLの沼澤さんは三脚に水道管を使っていましたね、スマートさにシビレたものです。

EM-200発表当時、タカハシは「この形でこれ以上の大型化は出来ない(主旨)」と言っていましたが、EM-400・500は不可能を可能にした?

投稿: alaris540 | 2008年3月17日 (月) 23:35

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