以前「ただ点」で冗談を書いたら本当に製品になっていました。手回し発電ライトは機能のわりにやたらデカいイメージがありましたが、本機は手のひらサイズであることから興味本位で買ってみました。発電用ハンドルはブリスターパックの外に出ており、「ハンドルを回してください」とあるようにパッケージに入ったままでも点灯が可能でしたので、店頭に陳列されていたもの全て発電→点滅させてクリスマスツリー状態にしてきちゃいました、バカです。

LEDが日亜化学ではなく豊田合成とあるのも「ナヌッ」。日亜LED3発のSmart BL-183Ⅲと比較してみました(左が本機・約1分充電、壁面までの距離は約20cm)。明るく感じるのは手元でだけ、クリアパネルにレンズが無いので光が飛ばないところはCATEYE HL-EL100と同じです。 ランタイムは1分間発電・3LED点灯で約40分、と取説にありますが実際は
ほんの数分で照度が落ちてしまい、実用域はごくわずかです。おまけに1分間の発電でハンドルを150rpmでブン回す!ときており、点灯(充放電)には並々ならぬ気合が必要です。
スイッチは押すたびに1LED点灯→3LED点灯→3LED点滅→OFF、ストローク少なめながらクリック感は明瞭です。ただ実際押せるところが小さいのにゴムばっか大きいのは「?」。蚊に刺された痕のようにぷっくり出っ張っていますので指が狙いを外すことはありませんが。Princeton Tecもこのくらいタッチが軽ければいいのにな。(1月9日・追記)

ブラケットはCATEYE H-32の横幅をちょっと広げた感じ、製造元が同じ?クランプバンドのインジェクションが酷似している(画像左)ばかりでなく、およそ偏芯カムの意味が解っていないであろうレバーもほぼ一緒です。一応本機のクランプバンドにH-32のクイックシューを組み合わせることができます(画像右・逆は不可)。そのクランプバンドはそれ自身で26.0mmΦ、付属する2種類のスペーサーを組み合わせることでそれぞれ22.2mmΦ・19mmΦに対応、取説の表記とは違うので注意が必要です。これって最近流行りの不当表示?ライトのクイックシューへのセットは発電ハンドルのダルマ穴へクイックシューのダボを通し、更にアリミゾ・アリガタを噛み合わせるやや複雑なもの。ダルマ穴の感触が非常にカタく、充電のたびに着脱で指先と腹筋に力を入れなければならないため私は嫌です。
ボディーカラーは黒のほか、店頭には赤・青・黄色がありました。その色合い、表面処理がソフトなつや消しになっているところはCATEYEの新型・HL-EL136そのままです。砂埃が付くと厄介ですね、屋外での使用に向いているとは言い難いものがあります。
私の場合、自宅の母屋と納屋を往復する際気まぐれで持ち出すことがありますが、およそ自転車での使用には耐えられない代物です。本機のヘッ電版を釣具屋で見たことがありますが、点ける→すぐ暗くなる→魚を触った手でブラケットから外す→ハンドルをグリグリ→いつまでも回し続ける気にはなれない→またすぐ暗くなる…トホホな光景が目に浮かびます。
monozof様が本機を改造中です(ココとココ)、今後の展開に期待しましょう。
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