強風、紫電、紫電改
書いてあることは同じと知りつつも買ってしまいました。
文林堂「世界の傑作機」最新刊です。解説は秋本実氏、作図は渡辺利久氏と、もろ「丸メカニック」だったりします(紙面構成までそっくり!)が、現存機のみならずモックアップの写真を多数掲載したほか細部も掘り下げられており、好感の持てる内容です。低翼への改修はかなり早い時期から検討されていたこと、胴体形状とプロペラ後流との関係は今日においても結論が出ていない(らしい)こと、自動空戦フラップは作動速度/G域が限られており、どういった空中戦をしていたかでパイロットの評価が分かれること、紫電改開発スタートの決め手となったのは生産性の改善だったこと…等々、興味深い記述が多い半面、図説は丸メカニックの再掲があちこちに見られ、新刊らしさに欠けるのは残念。
現在、本書と一緒に同じく紫電改を取り上げた潮書房「丸別冊 2008年1月号」が本屋に並んでおりますが、丸メカニックもしくはその再販をお持ちの方はざっと目を通す程度で十分だと思います。
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