ひとり浴徹底セミナー
先月30・31日と、生活リハビリ研修センター そてつで行われた「新しい介護連続セミナー in富士」第4回へ行ってきました。2daysの自転車往復はコタエた!
今回はRX組・青山幸弘さん指南の「ひとり浴徹底セミナー・基本実技・入浴実技」。昨年は入浴実技に参加できなかったため、今年の本シリーズにおける自身最重要項目と位置づけておりました。1日目は対象者の身体状態に応じた寝返り~起居~立ち上がり及びベッド~車椅子間の移乗介助法の数々、2日目は前日のおさらいに続いて青山式浴槽を使った風呂の出入りの介助…このほか日本各地のひとり浴への取り組み状況、青山さんがアドバイザーで赴いたオーストラリアの介護事情なども聞け、非常に濃ユい2日間となりました。
青山さんの介助法の中には一見突飛に感じられるものもありますが、いずれも人間本来の動きにならうものばかりです。常に体全体のバランスを意識して介助すること、押すのではなく引き寄せること、指の力で掴まないよう心がけること特に高齢者は肌が弱いので、「点」ではなく「面」で支えること、力が逃げないよう脇をしめることetc.「スミマセン、もう1回よろしいでしょうか?(汗)」私は協調動作が苦手で、コンビを組んだ方には随分迷惑をかけてしまいました、ゴメンナサイ。青山さんからは「腕が長いのだからそのリーチを活かしてもっと大きく包むように」とレクチャーがありました。その際「こういったところにも性格が出る」と言われ、自身の資質の限界を見てしまった思いが…トホホでした。
「力と愛は兼ね備えなくてはならないもの(『力愛不二』より)」…私の病院でいきなりひとり浴を、とはいかないまでも私はまず介護職のコルセットを外したい、と思うのです。スーパートランスは夜勤明けの朝、ベッド~車椅子間の移乗介助で身体への負担が明らかに軽減でき、もはや因循姑息な力任せの移乗モドキには戻れません。とは言うものの、同僚の間に広めるのはどうしても慎重にならざるを得ない、が実感です。そもそも人間関係が存在しない(この表現は誇張ではない)、共同体意識に乏しい、お互いの仕事に対する共感の無い職場で方法だけが独り歩きするのは非常に危険だからです。事実数年前、落下傘部隊で当院にやって来た事務局長と看護部長の「手法」で現場は疲弊しきっていますし、私も直属の婦長からはいつも「独自のやり方で突っ走るな」とドヤされてはいます。また青山さんは技術偏重の受講者を「破門」にしたことがあるそうで、方法でカタをつけようとする癖のある私は自戒の念を禁じ得ませんでした。それでも!0.1%でも改善の可能性があるのならそこに期待を賭けるのがプロというものですし、そしてこのことは確実に時代の要請となっていく、と信じて止みません。
少々ではありましたが、ききょうの郷や鶴舞乃城、eかいごナビの皆さんと話ができたのが嬉しかったです。またどこかでお世話になると思いますのでよろしく御願い申し上げます。m(_ _)m
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