18日に行ってきました、幕張メッセ。会場は昨年と同じであるにもかかわらずなんとなくこじんまりしている様に見えたのは気のせい?例によって偏った話をポンポンいってみましょう。
相変わらず使えねェライトをわんさか展示していたのがCATEYE。その新型がHL-EL600RC・610RC。1W LEDを単発及び双発にしたもので、専用の充電ユニットが付属します。重量はそれぞれ155g・255g(実測・本体のみ)。クリアパネルの形どおりやや横長のパターンでした。スイッチは長押しだのダブルクリックだのと、パソコン屋のごり押し全開(怒)!ブラケットはH-34、以前雑誌でも紹介されたようにヘルメットマウントにも対応します。パンフレットにはグッドデザイン賞受賞とありますが、アレはデザインコンペではなく申請に対し判を押した、という程度のものですので本機が特に優れているわけではありません、念のため。
HL-EL410のモデルチェンジ(イメージダウン)版・HL-EL450。LEDのスペックは教えてもらえませんでした。マグネットスイッチは誤操作防止のロック機構が付いたのに逆に動きがシブくなりました。ダッタライラネェンジャネェノ?本機も消灯は長押し(長引き?)ときており、明るさが違うとはいえ自動点灯/消灯機能を有するSL-LD200の立場がありません。ブラケットはHL-EL120用のマイナーチェンジ版のようです。なおボディーの質感を変えたHL-EL136につきましては後日、別の記事でチョコッと触れるつもりです。HL-EL820RC・830RCの国内発売は「予定なし」とのことでした。
まだ1Wレベルでウロウロしてたの?がPanasonic NL-850P。本機の登場で84xシリーズはあの忌まわしき3Dホルダー共々消滅するのではないでしょうか。「コンパクト性にこだわった」と言いつつランタイムにも慮ったのか電源は4AAA、専用カートリッジにセットしてからボディーに収めるためボディー径はNL-843BPより太いです。新設計のコリメーターはSPOTがきつく、夜道で何が起こるか・どんな目に遭わされるかは大体想像がつきます。リジューム機能付きで、スイッチ長押しで消灯する際使っていたドライブMODE(3つしかないうちの1つ)を記憶するところはCATEYEと同じ。ブラケットはBBD1030のマイナーチェンジ版、クランプネジに手でも回せるツマミが付きました(+ドライバー可)。営業さんは「3Wにすると効率が…」などとグズグズ言い訳をしておりましたが、この設計で現状これ以上のパワーUPは実質不可能でしょう。蛍光灯では常に業界トップを走る松下の仕事とはとても思えません。道交法だのBAAだのではない、明るさを通じて安全(危険回避)に対する新しい提案をして欲しいものです、大手なんですから。
NiteRiderの新型・MiNewt X2。SSC?がはまっていました。SPOTは小さいものの周囲の薄明かりは広角で、APEXよりも切れ味のある明るさでした。36inch長のケーブルもあるそうで、次に買う候補の1つになりそうです、取付け法がアレですが。TriNewtは「まだ」とやらで出展されていませんでした。
続いてcrops。主要モデルの多くがUB16-40標準付属となりました。いつもの営業さんにFenixを見せたところエンジニアを呼んでくれ、現在開発中のライトの話を教えて下さいました。NRX-25の発展型でランプハウスは金属ヘッドに樹脂ボディー、バッテリーはボトルケージ台座に専用ブラケットを介して取り付けるのだとか…私が一昨年イメージした通りですナ。
画像はX3のモデルチェンジ版・X3MT。操作法はCATEYE SL-LD100と一緒で、マグネットを接触させて点灯/消灯します。「振動センサーは付かないのか?」と訊いたところ「大きくなってしまう…」。X10・X10CSとインジェクションが共通なところを見るとこれ以上コストはかけられない、ということでしょうか。このほかKNOGの向こうを張ったようなプロトタイプもありました。ライダーの指に留めることで手信号にも使えるもので、「意匠の問題がクリアできていないので」撮影不可でした。「ウチは今年新しいのはこれだけですワ、アハハハハハハッ!」

本展唯一(個人的主観)の目玉!以前G3様がバラシていたブライトスターが出展した自転車用12W HID・21W HIDのプロトタイプ。バッテリーは恵方巻きを思わせる円柱形のものを2本のベルクロバンドで留めていました。ランタイムは2.5時間、とのこと。対向車(者)を眩惑させる、光軸から上に散る光を抑えたリフレクターを開発して欲しい、バッテリーを(PET)ボトルサイズにしてランタイムを延ばして欲しい旨を申し入れておきました。新しいものを作ろうとしている、新しいことをやろうとしている所ほど客の声に真摯に耳を傾けてくれます。どうよ、CATEYE・Panasonic!
以前本Blogでも触れたKNOG GATOR 605と右は…たぶん305。営業がやたら「6W!6W LED!」と言ってくるので「3Wの2連装でしょ」と応えてもひたすら「6W」を連呼していました。WIDE側はもっと広角がいいなァ。このダイアテックのブースでCATEYE HL-MH310ユーザーと話し込んでしまいました。明るさに対する理解のある方で、ショップが独自に打つ展示会の話も教えて下さいました。「CATEYEはデザイン、特にスイッチとブラケットに問題が多い」と話したところ「(苦笑)人それぞれですからね」…フフフ、解っていればいいのですよッ。幻のTopeak MoonShine Pro(35Wハロゲン)で話の合う人なんて初めてでした。
同じくダイアテックは今年もMOOTSを出展していました。画像はステム、溶接が巧いなァ~。最近、作りやすさと整備性からステムはオープンクランプのゴツゴツしたものばかりになってしまいました。これに限らず他のパーツもバリエーションの幅が狭まってきたように感じられます。
東京サンエスのブースに展示されていた、本所のアルミ製クラウドリフト。かなり細いのでフェンダーアイレットの無いロードにイイかもしれません。このほか様々なパーツが吊るし雛の如く陳列されていました。今乗っているSEVENに本所のフェンダーを付けようとしたところ、「『10本単位でなければ納品しない』と問屋に断られた」とショップのオヤジにコボされ、諦めた過去を思い出してしまいました。サンエス経由なら1本からでもOKかな?
KMCの防錆チェーン。海の近くに住み、天候に関係なく自転車に乗る私にとってこういった技術は極めて重要です。これも次の候補に入れておきましょう、色もチタンに合いそうですし。

概ね事前にネットで押さえていた通りの内容でした…さて、通勤手段に自転車を選ぶのは個人的趣味だったりするにしても、通勤自体は仕事の一部です。草レースの「新兵器」を物色する方には非常によい機会だと思いますが、人気や流行でなく、常に「日常生活で使えるか否か」でモノを見る癖のある私にとって本展の平板さは少々辟易させられるものがありました。「~ってなんとなくイイかも」
でとっつく時期が過ぎたのは自分の目が肥えたのか、それとも若さを失ったからなのか???
さて先日、本屋で主要自転車誌をナナメ読みしてきました。国内自転車産業が事実上壊滅状態にあることを各誌とも認めた?CYCLE MODEの扱いは想像以上に小さく、先月号(だったっけ?)のミラノショーと同程度、CYCLE MODEとは別に自誌企画の試乗インプレに紙面を割いているのが印象的でした。新製品情報はその多くがネットでカバーできますので、雑誌が「乗ってみてドーナノヨ」で対抗するのは自然な流れでしょう。あと昨今言われる自転車の社会的注目度増とは裏腹にマーケットは縮小傾向にあるのでしょうか。来年は大阪が11月2・3日、幕張が11月7~9日だそうです。(12月22日・追記)
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