変質車 その4・CHERUBIM VL
本記事も昔話です。
それまで乗っていたクロスバイクよりも軽くてハシる、当時一人暮らしをしていた三多摩から実家までの約200kmを走破できるものが欲しくなって1995年にケルビムへオーダー、8年間に渡り雨の日も風の日も、文字通り艱難辛苦を共にしたフレームです。Vは同社のスポルティーフ、Lはラグ付きを表します。バーコンを使いだしたのは本機が最初、ショップで薦められたのがきっかけ…以下、ケルビム・ユーザーには聞き捨てならない表現が続きますが、私のがたまたまそうだった、ということでご了承願います。
嬉しかったのは初対面の瞬間だけ、跨ってからは「!!??」の連続でした。漠然と「軽いものを」のリクエストは私の無知が原因。加速がタルい、伸びがない、元気なうちは優しい乗り味でどんどんいけるが疲れてくるとなかなか前へ進んでくれない…スチールで軽くしようとするとコシやネバリがなくなる傾向があるそうで、多少重くなってもしっかりしたチューブを選ぶべきでした。ロードレーサーをベースにしたほうが近道だったと思います。そしてアライメントのどこに問題があったのかは解らずじまいでしたが、パッタンと倒れるように切れ込むハンドリングは夜中の箱根旧道で悲鳴を上げそうになるほどの恐怖を味わいました。横風に対する挙動が神経質なため、下持ちを多用できるようにドロップバーをやや高めにしてみたところ、どこを持ってもしっくり来ないワケワカラン状態になってしまいました。いつも軒下に停めていたのと、もともと黄色は色素が弱いせいもあってか塗装の退色が激しく、白っぽく褪せてしまったのも残念なところ画像ではちょっと持ち上げてあります。その点Panasonicのフッ素樹脂コーティングって効きますよね、10年以上経っても色がきれいですもの。
アッセンブリーに関してはチェーンホイールが大き過ぎで私の脚ではリアコグを使いきれなかった、カンティレバー・ブレーキのトーイン調整が非常に面倒だった私がヘボなだけ、ダイナモライトだけで山道を走るのは危険そりゃそうだ、アルミのムクのフェンダーは磨くのが大変だった、複数の自転車でホイールの互換性を持たせておくと出勤前パンクに気付いてもホイールを差し替えるだけで済み、帰宅後ゆっくり修理ができた等々、いろんな勉強をさせて戴きました自己弁護、トホホ。
ホイール及びドライブ系パーツの幾つかはSEVENへ移植、今は物置の中で眠っています。スペック及び乗っていた当時のパーツ憶えている限りは以下の通り…
- フレーム:ケルビム VL ノーマルヘッド・チェーンレスト・リアブレーキ用オリジナルアウターストッパー・Wレバー台座・ダイナパワー台座・ライト用ケーブル内蔵工作・フェンダーアイレット
- フォーク:ケルビム スレッドコラム・スローピングクラウン・フェンダーアイレット・ダイナモライト台座(左側)
- ヘッドパーツ:シマノ 旧々XT ノーマルサイズ
- ステム:NITTO パール 90mm
- ハンドル:NITTO 105 410mm
- ブレーキレバー:シマノ旧D/A
- ブレーキ:シマノ 旧々XT カンティレバー
- ハブ:シマノ 旧々XT(前後共)
- スポーク:型式失念 #15プレーン(F)・#14プレーン(R)
- リム:MAVIC MA2(前後共)
- タイヤ:Panaracer パセラTG 700×28c
- フェンダー:本所 型式失念 HUKAYA補強板付き(R)
- シフター:シマノ 旧D/A バーエンドコントローラー 8s用
- マイクロアジャスター:サンツアー シュパーブプロ
- FD:シマノ DX
- クランク:スギノ fuse500 170mm
- ペダル:シマノ PD-M535
- チェーンホイール:スギノ マキシ 30-40-48T
- チェーン:シマノ HG
- RD:シマノ 旧々XT ミドルケージ
- リアコグ:シマノ 旧々XT 8s 11-28T
- シートポスト:サカエ FX 26.8mmΦ
- サドル:SELLE san marco SQUADRA HDP
- ライト:SANYO ダイナパワー
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