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2007年7月29日 (日)

「病院・施設納入実績№1」が意味するもの

単に安いから使っているだけです。

尿取りパッドをユニチャーム・ライフリー(業務用・コレコレ)に換えて半年あまり、特に気温の上がった春先から患者様のオムツかぶれが急増しました。現在、患者様のお尻の発赤状況及びソレに対する処置内容をリスト化、部署内で現状と対策の情報を看護・介護で共有し、部署一丸たぶんで対処しようとしているところです。もともとは看護の介護放棄が過ぎることに看護婦長が業を煮やしたところから始まったことですが、そっちのことも書こうとすると収拾がつかなくなりますので、本記事はライフリーの問題に絞ります。

ユニチャームと言ってもスウェーデンのユニチャーム・メンリッケとは全く別物、明らかに「基本的部分で手を抜いた」作りです。吸水ポリマーの質が悪いうえ使用済みをちょっと押さえただけでも尿が滲み出すほどカエリが多く、夜間のオムツコールが増えました。夜はゆっくり寝ていただくのが私達の仕事ではないのか?裏のビニールも曲者で、パッドの形に赤くかぶれるなんてこともしばしば。かぶれの程度に応じて軟膏が処方されていますが、勿論タダではありませんから、何のためのコストダウンか解らなくなります。この話を副婦長に話したところ「軟膏は安いからねェ」。Drを院外から呼んで処方させているコストは幾らだ?「病院・施設納入実績№1」と宣伝しているってことは、日本中で同じ問題がミシミシ進行している、とみて差し支えありませんね、現場の皆さん!

先月の病棟会議でその副婦長の「どうにかならないか」に介護主任が「テークケアを使っていた頃はここまで酷くはなかった、試供品が残っているので比較してみては」、そして「そちらに戻せるか話が出来るようデータを収集してつき合わせよう。特にかぶれの酷い人、誰がいい?数に限りがあるから何人も、とはいかないけど」と婦長が即答。介護から挙がった数人の患者様から3人を選び、テークケア使用前・使用後の状態を記録することになりました…

夜はライフリーに戻ったりではっきりとは言えませんが(コレも変な話だ。連続で使わなければ意味が無いだろ!)、少なくともテークケア使用中は発赤がおとなしくなる傾向はあったようです。テークケアの品切れで十分なデータ収集はできずじまいだったのは返す返すも残念至極。

先日もユニチャームの営業を迎えての講習会が持たれたようですが、「当て方がドーノ」とこられてもねェ。契約先を変えなければ根本的解決には至らないわけで、そこから目を逸らして「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」とは大日本帝国の発想。そしてその大日本帝国がどうなったかはここで説明するまでもありますまい。いくら商売であっても、サービスの費用対効果が叫ばれる昨今にあっても、です。現場としてはオムツのスペックひとつで足元見られるのは嫌ですしね。なおこのかぶれ問題を婦長が看護婦長会議で話したところ他からは「そんな話は聞いていない」。役付きが現場から逃げているか、直属の部下が無能かのいずれかしか考えられません。

私はユニチャームならTENA SETが使いたいのよォ~ッ!!

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2007年7月23日 (月)

家族ではないプロの認知症老人ケア

005_1(^ ^)v「ちまちまいぢり。」100000ゲットしました♪

2週間ほど前のことになりますが…今年も「新しい介護連続セミナーin富士」が富士市鮫島の生活リハビリ研修センターそてつで始まり、第1回へ行ってきました、いつも通り自転車で。それまでバカ正直に旧R1・富士川橋を渡っていたのを今回は日本軽金属蒲原製造所の脇からR1バイパス・新富士川橋へ入ったため、距離を大幅に短縮できました、最初からこうすればよかったんだ!当日は風が涼しく汗がよく飛んだため、いつもより意識して水をチビラチビラ飲みました。またエアコンの風を浴びたとたん人間流下式塩田に変身、身体じゅう塩でジャリジャリになってしまいました。

会場入りの際、今回の講師・髙口光子さんから「前にも来てくれた方ですよね」と声をかけられました。キャー!!((≧▽≦))「また同じ話ですけれども」いえいえ、何度でもッ!

当日の御題は「家族ではないプロの認知症老人ケア」。よく「How Toを」と訊かれるが、100人いれば100通りの対応が必要でHow To化は不可能であること、医療の進歩で以前なら命を落としたであろう人も生き長らえるようになったが、それは同時に治らない病気とともに生きなければならなくなったこと、本人には一切操作を加えることなく周囲の人が受け入れることで病気(障害)がその人の個性に変わっていくこと、人が人であるのを問いかけてくるのが認知症老人であること、人の価値は出会った人で決まる・相手が厄介者と感じてしまえばその人は厄介者になってしまい、かけがえの無い人と思えばその人はかけがえの無い人になること、プロの強みは状況を客観視できる・チームで多角的アプローチができること、そしてそれを可能にするために職場・部署で共通の理念・目標を持ち、お互いの仕事に対する共感が必要であることetc.

このほかオープン間もない鶴舞乃城の近況も聞け、特に老健における1人夜勤の厳しさは短い話の中にも圧倒されるものがありました。同施設は外部からの不正侵入に対するガードはあるものの、内からは出放題!で、バイタルチェックにあたりながら徘徊への対応…私には絶対勤まりましぇん。様態急変に際しては協力病院への搬送もありましょうし、その点一般病棟と廊下1本で繋がっている療養病棟は気が楽だなァ、と思わずにはいられませんでした。

本セミナーが記事にならないほどの御多忙ぶり、ヒラの私には想像を絶するものがあります。

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2007年7月13日 (金)

細野晴臣トリビュート・アルバム

4日遅れですが祝・細野晴臣還暦!

Photoアルバムのリリースは4月、私が買ったのは5月のことです。ゆくゆく発表されるというソロアルバム(ここ数年ずっと「作る」と言い続けてはいるが…)との連動企画だとか。

最近の私はCDをつまみ食い式にちょっとづつ聴く癖がついていましたが、全編通しですんなり聴けたのは本作がカバー集だからでしょうか。歳をとったのォ収録曲は氏が'70~'80年代に手がけたものからが多く、当時それらを聴いて育った子供たちの「今」が描写されている、と感じました。「2」の制作も予定されているそうですが、氏の作品群は非常に多いので、山下達郎氏の言葉を借りればそれでもまだ「なでる・かする程度(掘り下げるまでには至らない、の意)」にしかならないことでしょう。

ホソノさん、早くソロアルバム作って下さい!

先日Windowsのリカバリーをしてホッとしたのも束の間、今度は(またしても)Service Pack 2にヤラレました。起動/シャットダウンにそれぞれ30分!セキュリティー・ソフトの更新も途中で止まってしまう有様で、「Interference Pack」と名前を元に戻すべきです。コンピューターは「その存在自体が」リスクであることをあらためて痛感させられました、トホホ。

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