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2007年6月21日 (木)

National BF-113

フィラメントが切れているわけでもないのに点かなくなってしまった追記:点検したところ電池が1本逆さに入っていただけでした!オバサンの仕業です職場のNatinonal BF-792に換わって新たにBF-113が入りました、事務方の経済観念がよく判ります。先日ベゼルが割れてとうとうボディーにネジ込めなくなりました、安物買いの銭失いとはまさにこのこと!(2008年2月14日・追記)

外回りをするのであれば我慢して使えま、せん。暗いくせに飛ぶライトは何となく使える錯覚を起こしがちで結構以上に始末が悪いです。病室内の天井照射テクでも4Dのガタコンに比べパワー不足を感じました。周囲の薄明かりは手元以外では使えません、だいいち夜の病棟はソレが活きるほど暗くはありませんし。そしてやたら太いです。手の小さい人は持ちづらいのでは?先日夜勤で組んだ介護主任(iigyogyo様が出演されたNHK「熱中時間」を観たそうな)が自前の富士通アルミライトの接触が悪い、とボヤきながら「(懐中電灯は)いつでも手に持って歩けるわけではないのでポケットに入るのが欲しいのに」と話していましたのでVキューブを薦めておきました。

Vキューブの名前が出ましたので同機についてもチョコッと。半年ほど前からまた使いだしています。1AAの懐中電灯は幾つか試しましたが、手元~病室内を広角に照らせる、ポケットの中で引っかかりにくい、スイッチの静粛性に優れ、且つ間欠点灯が可能、Fenixで使えなくなった電池を使い切れる(GTR-031Tでは燃費が良過ぎて「待ち電池」がダブつきやすい)、等々の理由で今でも夜勤のお供はコイツとEOSです。LED LENSERの製品群はナース通販カタログにも登場していますが、Vキューブだけはお目にかかったことがありません、なぜだ?

最近、夜道で犬の散歩をしている人が手にしている懐中電灯でも砲弾型LED+2・3AAのものが見られるようになりました。2・4Dのフィラメントライトは安価でランタイムにも余裕があることから今日でも家電店などでデカデカと場所をとっていますが、三ちゃん(お母ちゃん・お爺ちゃん・お婆ちゃん)ライトこそ小型・軽量化すべきで、その大きさ・重さから今後は徐々に敬遠されていくのではないでしょうか。

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2007年6月18日 (月)

無印良品 アルミバッテリーライト・ハイパワー

takebeat様に触発され呉服町通りのすみやから代わって開店なった無印良品の店へ。「ここでCDシコタマ買ったよなァ(遠い目)」…店内は無印らしくこざっぱりした雰囲気でした。自転車コーナーは2階の窓際、本機は幾つも並んでました。ゲトォ~♪

Mini_sd_270_1Mini_sd_268_1LED LENSERの向こうを張った?リフレクターとスイッチを隠せばソレが何であるかも判らなくなるほど非常にあっさりとした外観ですが、近くで見ると旋盤の挽き目が粗く「もっと送りを遅くしてヨ」。全長164mm・ボディー径33.9mmΦ・重量331g(単2アルカリ電池・ブラケット込、スペーサー別)。Welch Allyn Solarcにちょっと似たリフレクターが挑戦的?ヘッドはねじ込んであるだけですので簡単にバラせます。私のはキャニスターに基板が傾いたままネジ留めしてありましたので直しました。コレでLEDの芯ズレも解決です。

スイッチは「コレしか操作のしようがない」解り易いもの。操作音は耳元でやっと判る程度、ストロークは少なめです。押す毎に点灯→点滅→OFF、たまに点滅をスッ飛ばすことがあります。AMラジオを近づけると点灯で「ビョオゥ~~ワァ~~~」、点滅で「ビョッビョッビョッビョップップッポッポッピョッピョッピョッ…」というノイズが飛び込んできます。

「電池室の奥に出っ張り云々」の一節が非常に気になっておりましたが…2AA駆動をお考えの貴方に朗報、eneloopのアダプターならバッチリ点きます♪ドンガラ2つで320円はチト高いですが。やっぱ磁石かなァ

Mini_sd_267Turbo ModeのL2D CEと比べてみました。CREEと言っても決してゾッとするような明るさではありません。電池はいずれもアルカリ、壁面までの距離は約20cmです。ブツブツ模様(不明瞭でスマン)はリフレクター形状に起因するもので、Welch Allyn Solarc(MoonShine HID)でも見られます。

Mini_sd_272MoonShine HIDをL1D CEのGenaral Mode・Highまでショボくした感じです。集光は緩やか、LEDのパワーで周辺光量もかなりあり、「場」を明るくすることを考えた跡が窺えます。近頃やたら狭い暗イトの照射画像ばかり撮っていましたので本機のパターンには好感が持てました。これでFenixのTurbo Modeくらい明るければ、ですね。光軸から70~80度でも独特のギラつきが認められますが、出会い頭の被視認性は期待しない方がいいでしょう。どなたか本機を改造して無印「狂」品に変えてみませんか?

Mini_sd_271Mini_sd_269ブラケットのクランプ・バンドはそれ自身で26.0mmΦ追記:ちょっと内径大きいです。ねじを締めきっても固定力が不足しがちでクランプバンド内側にビニールテープを貼るなどの対策が必要です、付属のスペーサーを組み合わせることで23.8mmΦ・22.2mmΦ及び19mmΦ(子供用ヨチヨチ自転車で見られる程度だが?)に対応します。つまみネジは手では締めづらく、マイナスドライバーや鍵、コインの力を借りることになります。光軸を確認しながら締める場合、ネジは下からの方が具合がいいのですが、本機の場合はおそらくネジを落とさないように、との配慮でしょうか。スペーサーにはCATEYE似のツバ、そしてなんと四角い溝があり、2枚重ねで使う際両者をかみ合わせることで横ズレを防止する工夫が施されていました。コレは他社も見習って欲しいです。ただしゴムは軟らかめで滑りにくく、アクセサリー・アダプターから引き抜きにくかったこと、19mmΦに対しては厚みが足らず、かみ合わせを無視して内側の薄い方を裏返して丁度よかったなど、残念な点も目に付きました。そしてベルクロバンド、コレは意外でした。そりゃ確かに触ればウニウニ動きますが、ゴム板1枚挟んだだけなのになかなかどうしてしっかり留まります。ベルクロですので私がHATTA様のトコで「自転車にはちょっと…」とカキコしたINOVA BOLTのように断面が丸くないものもOKで、対応するブラケットが無い懐中電灯の照射チェックが気軽に出来るようになりました。ユニコあたりから出ているものも同様にゴム板1枚で使用感を改善できるかもしれません。

気づく点はあったものの「コレが無印か?(失礼)」と思うほど思い切った製品だと思います。そして最後になりましたが興味深いライトを紹介してくださいましたtakebeat様には厚く御礼申し上げます。

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2007年6月16日 (土)

ELPA DOP-154

いや、コレで通勤しようと思ったわけではありません、念のため。

Mini_sd_254Mini_sd_250ARMY SPECシリーズで登場したヘッ電のひとつ、コレと0.5W LED搭載版・DOP-094があります。Luxeon Ⅰをドラム型ケースに収めた3AAAで駆動するよくあるデザイン。OHM電機やYAZAWAあたりから出ているのよりはコンパクトに作ってありますが、前後長はもっと抑えられたはず。画像の装備状態で435g(実測、GIRO E2はM/Lサイズ)、ランプハウスとバッテリー・パックが一体のため数値以上の重さを感じます。「LUXEON製1W LED使用」とツカミのギャグにも手抜かりがありません。

Mini_sd_253バッテリーパック蓋の脱落防止コードは「もう少し何とかならなかったのか?」蓋と本体をかみ合わせる位置決めマークが目立たないので最初は戸惑うかもしれません。また蓋を閉めるのにはちょっと力が要ります。電源スイッチはバネ硬め・ストローク少な目、加えて周囲を少し凹ませてあるなど誤操作対策が施されています。その凸凹のせいでグラブの上からですとボタンの位置を間違えることがありますが、これは慣れられる範囲内でしょう。押す毎にLow→Middle→High→Flash(Slow)→Flash(Fast)→OFF、インスタントOFF機能はありません。上下角度調節はラッチの「キチッ」と鳴る所と鳴らない所があるのが気になります。

Mini_sd_251照射パターンはリフレクターの大きさから想像していた通りでした。画像はコリメーターのEOSとの比較。私の場合、条件にもよりますが手元では視線が中央のSPOTを避け、周囲の薄明かりで見ようとしてついHighに入れたくなりました。電池の容量を考えますとあまりよろしくない傾向ですな。あと本機は焦点調節が可能です。ベゼルを締めきった状態(出荷時)で出るダークスポットはベゼルを若干緩めることで改善できます。ただしSPOTの大きさはほとんど変わりません。

Mini_sd_265ちょっと前までのLuxeon Ⅰです。SPOTがきついため夜道では照らした先の状況はイマイチ判らないのが正直なところ。薄明かりの範囲は約90度、ライダーからは広大に見えますが、住宅街の出会い頭ではまず気付いてもらえないのでは?再帰性反射グッズを身につけた歩行者は見つけやすいと思います。

点滅MODEが2段階になっているヘッ電は非常に珍しく、弟分・DOP-094にしてもリフレクターが大きいことから遠方からでも存在に気付いてもらうことを念頭に開発したのでしょうか?調光機能もあることですし、本機ぐらいの明るさなら手元に特化しても良さそうな気がしますが如何でしょう?この大きさで3Wにすれば他社には無いものが打ち出せたように思います。

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2007年6月11日 (月)

LED LENSER Focus 19

Hokus Focusと一緒に買いました。

Mini_sd_257Mini_sd_252Vキューブにフロッグアイを付けた新型です。全長101mm(最短・スイッチ込)・ヘッド径25mmΦ・ボディー径18.3mmΦ・重量67g(電池込、ストラップ・ブラケット別、いずれも実測)。持ちにくいです、ヘッド径をボディーに合わせることは出来なかったのでしょうか?滑るヘッドは指が避けることから実際に指がかかる範囲が短く、そのヘッドはポケットの中で自己主張がやや過ぎます。ローレットはVキューブと一緒で、私のこの感触が好きです。Hokus Focusもこうしてくれればよかったのにな。SANYO LK-H303A BCは樹脂製ですのでスリ割りを押し広げながら何とかギリギリ(画像左)、MINI MAG AA用アルミ製ブラケットには入りませんので注意が要ります。テールプッシュ・スイッチは間欠点灯OK。そのスイッチのそばで存在がちょっと気になるランヤード・リングにはジョイントが追加されました(同右)。

Mini_sd_262Mini_sd_263Mini_sd_264露出を増やしたコマにしようか迷いました。Vキューブより明るくなっているのは判りますが、Hokus Focus同様、照射角を広げたいのに広げられない、悩ましいレンズです。画像は左から最SPOT・ダークスポットが発生しないギリギリ・最WIDE、私のは接触不良があり、撮影中も光量が不安定で本来の明るさではない(たぶん)であることを断っておきます。SPOTがいびつなのはレンズがLEDの四角を投影しているためです。

実はHokus Focusよりも本機に期待していたのですが…明るさはともかく、手元での使用感はVキューブが勝ります、トホホ。

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2007年6月 5日 (火)

LED LENSER Hokus Focus

C.Griffith様、ご紹介真に有難う御座います。m(_ _)m

近所のホームセンターに入荷したてを買いました

Mini_sd_258Vスクエア3Aの後継機、と見ていいのでしょうか?リニューアルなったLuxeon Ⅰを3AAAで駆動します。全長127.6mm(最短・スイッチ込)・ヘッド径32mmΦ・ボディー径26.2mmΦ・テールキャップ径26.5mmΦ・重量144.5g(電池込、ストラップ・ブラケット別、いずれも実測)、普段1・2AAのライトばかり使っているせいかデカくて重く感じられます。「フロッグアイ」と称する独自の集光レンズを有し、ヘッドを回すことで照射角の調節が出来ますが、そのヘッドにローレットが無いのは甚だ疑問。ボディー・テールキャップのローレットも転造の後1発挽いていますので滑ります。テールプッシュ・スイッチは作動音が比較的静かで、間欠点灯も可能な私好み。Vスクエア3A用ブラケットは本画像の撮影のみ、「取り付けることは出来る」程度のものです。

Mini_sd_259Mini_sd_260Mini_sd_261電源の特性もあることでしょうが、中心はFenixに比肩する明るさです。ただし照射角には不満が残りました。照射角調節はすぐダークスポットが発生してしまうためWIDE側に振ることが出来ず、その有効範囲はかなり狭い、と感じました。画像は左から再SPOT・ダークスポットが発生しないギリギリ・最WIDE、昨年G3様が見せて下さいましたV Focus 2AAに酷似しています。ブラケットはPanasonic NL-812P用を久々に引っ張り出し、恐る恐る使いました、何せゴムバンドですので。連続点灯をしていませんのでランタイムは不明ですが、Vスクエア3Aと同じくらい?明るいのは最初だけだったりして。

発光効率さえ向上すればW数などドウデモエェこと。Fenix同様LEDの進歩を実感できる1本です。レンズは昨年から特に変化が認められず、改良が望まれます。自転車への取り付け法…ちょっと考えてみようかな。→コレとか

後継機・T7買いました。(2008年5月30日・追記)

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2007年6月 3日 (日)

なつのロケット

Mini_sd_255「ヤングアニマル」誌に連載されたのが1999年、単行本化は2001年のことですので今更ながら、ではありますが…「ぼくがうまれた音」と同時に注文しました。

川端裕人「夏のロケット」をもとに、作者・あさりよしとお氏が宇宙作家クラブで出会ったロケットエンジニア・野田篤司氏のアドバイスで出来た漫画です。主人公の小学生達が担任教員の「実験」と称する火薬作りに触発されロケット制作に挑戦、という内容。作者はロケットで月旅行にいたる概論を過去に「まんがサイエンス」で描いていますが、そのロケットを「どうすれば自分たちの手で」飛ばせるか、というプロセスに踏み込んでいるところが本書のポイント。ただロケットが登場するだけなら児童書と同じでしょうが、本書は作者らしい示唆に富んでいます。

固体燃料ロケットでスタートした主人公達がライバルの後に微妙な緊張関係に変わっていくクラスメートに協力する形で液体燃料ロケットにスイッチするストーリー序盤はロケット開発史そのもの。また作者が2001年の省庁再編に伴う宇宙科学研究所と宇宙開発事業団の統合を見越して描いたものか、とは今だから言えることでしょうか。複雑ながら大出力が取り出せ、理論の積み重ねで実現可能な実際はそんなに簡単ではないが液体燃料ロケットに対し固体燃料ロケットの、単純だからこそノウハウが要求される難しさは自転車にも言えます。そのノウハウはどこで得るのか?ソレを実際に使う現場・実戦以外あり得ません。そしてより厳しい条件下で作っては壊し、作っては壊しを繰り返さなければ良いモノは出来ません。事実、過日の大井埠頭でもレースを走った自転車、特にフレーム、ホイール、サドルはそのほぼ全てが舶来でした。

更に、専門機関が先端技術をリードするのは当然としても、国家、もしくは国際プロジェクトともなればそのインフラが一般市民、それこそ本書のように小学生レベルで無ければその実現はおぼつかない、と感じます。アメリカのロケット開発は戦争のため、と批判するのは容易ですが、巻末の解説にもあるようにアレが出来るのはフツーの人々が裏庭で「モドキ」をボコボコ作って打ち上げちゃう土壌があってこそでしょう世界に先駆け液体燃料ロケットを開発したR.H.ゴダード氏はアメリカ人。日本もロケット・宇宙開発をやってはいますが、その動機付けが曖昧なまま、一般市民も特に必然性を感じていないように思います気象衛星「ひまわり5号」ダウンの危機の際、米「ゴーズ9号」が充てられたことに慌てた日本人は少ないのではないか?

本書に登場する、人工衛星を打ち上げるのに必要な最小のロケットは地上であればまさに軽車両の存在意義。同じく解説「効率とか経済性だけが全てだろうか?(中略)地上でも、大型トラックと自転車が共存しているように、宇宙でも大型ロケットと小型ロケットとが共存すべきだ…」の一節に私はシビレましたね!ニーズと効率は必ずしも一致しないのですよッ。

画像はストーリーの核心、主人公が人として生を得た意味・生きることの主体性を問われる部分。大人でも尻ごみしてしまいそうな重大なテーマがわずか4ページでズンッとのしかかってきます。

てなワケで、読むとハマッてしまうため平日夜は開かないように心がけています。

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