Smart BL-183V(planet bike BEAMER5)
Smart BL-183Ⅲのマイナー・チェンジ版です。クリアパネル以外のインジェクションが共通(たぶん)のため、全長100.7mm、ヘッド径35.3mmΦ(スイッチ別)は前作・BL-183Ⅲと全く一緒、重量は107g(電池・ブラケットQuick-Cam2込、いずれも実測)。電源を2AAで済ませていますので同じ5mmΦLED5発のCATEYE HL-EL210・220・300よりずっとコンパクトです。
駆動回路に起因?planet bike版は電源がOFFでもLEDがほんの少し暗く光っています(画像中央)。付属の電池は本体にセットされており、ブリスター・パックの上からでも電源スイッチは押せますので、私は最初、イタズラでスイッチを入れっぱなしにして電池が消耗してしまったものと勘違いしてしまいました。自転車における常夜灯の必要性は???「ダメなんじゃない、ソレ!?」とはG3様の言。
スイッチを押すことで点滅→点灯→OFF…本機もご他聞に漏れず、レンズが隣のLEDから横に飛ぶ光を拾うことから14個の光芒(至近距離では更に分かれて25個)が出来る、複雑なパターンを描きます。暗い部屋で天井照射しながら本体を回すと辺りはさながら走馬灯、侘しく遊べます。ヘッドと本体の境目及びスイッチ周囲、planet bike版はヘッド自体からも漏光がかなりあり、特に点滅モードで非常に目障りでした。一方銀色のSmartオリジナルは何とか我慢して使えるレベルにあると言えます。
本機はマーカーライトであり、私はコレで地ベタを照らそうという考えは毛頭ありませんが…「見て眩しく、照らして暗い」の典型ですね。前作よりSPOTがきつく感じられる上、レンズ以外のクリアパネル内側は梨地処理されていることから、夜道ではレンズが飛ばした先以外が明るくならず、本機単体では非常に不安でした。CATEYEがやらないところを見ると敢えて梨地にする必要は無いのかも。ドロップバーではアクセサリー・マウントを介してなるべく前へせりださせるなりして、ブレーキ・ブラケットやライダーの腕に隠されないようにする工夫が必要でしょう。またハンドルバー周りをライトアップするのは室内灯を点けたままクルマを運転するのと同じで、これまた結構以上に目障りです。
Oリングは心もとない印象を与えますが、防水性はなかなか良く、シャワーごときではビクともしませんでした(クドイようだがPanasonicよ見習え)。本機にAMラジオを近づけると、点滅モードで「ツッツッツッツッツッツッ…」というノイズが飛び込むのも前作と全く一緒です。ワイヤレス・メーター、ハートレート・モニターをお使いの方は要注意でしょう。
新型ブラケット・Quick-Cam2はベルト長の調節でパイプ径25.4~31.75mmΦに対応。つい勢いでビチビチビチッ、とやってしまいそうですが(私だけ?)、パッケージ裏には26.0~26.2mmΦには6・7ラッチ、25.4mmΦには7・8ラッチ、と親切にも説明書きがありました。これと偏芯カムレバーが付いているネジの締め加減で、長期の使用におけるベルトの伸びにも対処できそうです。一度長さが決まるとこれまた前作同様スクッとレバーが節度良く決まってくれます。しかし私が普段使っているD_Light ARCSPANですと角度によってレバーが干渉して使えないため、欲を言いますとライトに対してブラケットを逆向きにも付けられるようにすればセッティングの自由度が更に高められますので、次回作では是非検討をお願いしたいところです。
レンズ径に合わせて?ヘッドを大きくした5mmΦLED多発型を見掛けますが、本機のビーム・シェイプを見た限りにおいてはレンズが必ずしも真円である必要はなく、もっとヘッド径は絞れると感じました。更なるパワーUPに期待したいところですが、これで1W以上となりますとヘッドの再設計が必要になるのでしょうか。→こうなりました。
(本記事はYahoo!掲示板「★☆★闇夜を照らすライト★☆★」へ私が投稿した内容に加筆・修正したものです)
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