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2007年3月 9日 (金)

宮内光学 Bs-60iA

あちこち双眼鏡・単眼鏡の話が盛り上がっているようですので、私も第1弾を。

Mini_sd_137かれこれ10年以上の付き合いになります…NikonやFUJINONへの大型双眼鏡OEMで知られる宮内光学・BSシリーズの1つ、既に本機はカタログ落ちしております。見かけ視界が狭いぶん実視界も3.3度と、気軽に振り回すには狭いです現行機種・Bs-60iCは倍率が上がっているが見かけ視界を広げることで同等の実視界を得ている。この手法は10年前、Bj-100シリーズのモデルチェンジでも見られた。天の川に埋もれたマイナーな散開星団を観て楽しむにはこのくらい倍率があるといいですね。昨年のシュワスマン・ワハマン第3周期彗星も本機で観ました。フードは1980年代に流行ったビルトイン式、見口ゴムはまだ折り返すコレがカタイ!オールドファッションで、エルゴノミック・デザインの概念が持ち込まれる前夜の双眼鏡・スポッティングスコープの姿そのものです。

単層コートと楔形プリズムの影響でしょうか、視野は何となく暗く感じられます。周辺像は崩れはしますがいやらしいものではなく、値段を考えればよくまとめているのではないでしょうか。

Mini_sd_135Mini_sd_136ピンでもブチ込んでやろうか、と何度思ったことか!三脚アダプターは鏡胴にネジ1本で留まっているため、雲台への着脱でよく緩むのが難点。BJシリーズと同様の2本締めにして欲しいところです。本機のファインダー(別売)を使ったことはありませんが、素通しの筒の先端に照門が付いただけのツカイニクソ~なヤツで、ここはしっかりした透過型(光像式)ファインダーを持ってくるべきでしょう。眼幅調整の連動金具がガタつくのは宮内のブランドイメージを損ねています。

「双眼鏡愛好会」にもあるように、宮内の双眼鏡は他ブランドでは味わえない星の世界を魅せてくれます。同社の機種整理に付いてはまた後日書くことにしましょう。

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コメント

alaris540さん、おはようございます♪

おおっ!宮内の対空双眼鏡ですね!!
空(星)を見るためには、この45度の見口が良いんですよね♪
私のBD42-8で月を見たら、とても楽しかったのですが、こういうので見たら、もっと楽しそうです。
元々、光学機器好きですので…大型双眼鏡、フィールドスコープ、天体望遠鏡と、のめり込んでしまそうです(汗

投稿: ニャん丸 | 2007年3月10日 (土) 08:43

わーっ、この領域になると全くの門外漢なんですが、
見た目だけでもかっこいいですねえ。
三脚を使うようなシーンはまずないと思いますが、
機能美にはあこがれます。
「ドイツ砲兵セット」についてたペリスコープを
思い出しました。

投稿: 98k | 2007年3月10日 (土) 23:18

コメント有難う御座います、亀レスご容赦を。

>45度
天頂付近を見るには90度対空型の方がイイのですが、双眼鏡ですとプリズムがデッカくなって携行性に響きます(これについてはまた後日)。本機のキャリングケースは持っていませんが、接眼レンズを外せないことから口径に不釣合いな巨大なものです。

>のめり込んでしまそうです(汗
鳥さん用にKOWAプロミナーのインプレ、イッちゃって下さい!

>かっこいいですねえ
これぞ1980年代デザイン、の鋳物形状は光軸に並行な稜線が無いため目標の導入がしずらいのが難点です。宮内は後にFUJINONの15cmでこの点を改善しましたが、BJ・BSシリーズは結局このままでした。

投稿: alaris540 | 2007年3月11日 (日) 13:27

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